- 「好きなことで生きる」は間違い
- 「好きなこと」の前に「得意なこと」を見つける
- 「細かい実現手段」は後から考える
1.「好きなことで生きる」は間違い
「好きなこと」は、あくまで「仕事の目的」を実現するための手段です
もちろん、「本当にやりたいこと」の要素の1つである「好きなこと」は満たせた方がいいです
けれど、その「好きなこと」を仕事にすることが目的になってしまうといけません
この問題点について「飲食店」を例にして考えてみましょう
1つ目のパターン
飲食店に入ったときに「何だか居心地が悪いな」と思うことはないでしょうか?
それは、その店が仕事の目的を見失って、ブレてしまっているからです
例えば
- 訪れた人に”健康”になってほしい
- 出会いで新しい”可能性”が広がる場にしたい
- 実家に帰った時のような”安心感”を感じてほしい
こんなものが飲食店の「仕事の目的」として考えられますよね
この「仕事の目的」を実現しようと考えた時に、「料理」というのは手段でしかないということです
お客さんが求めてそのお店にやってくるのは「料理を食べる」ことだけではなく「健康になる」「安心する「ゆっくり過ごしたい」などその先にある価値を求めているいるからです
その価値観が明確になっていないと「誰でもウェルカム」なお店になってしまいます
タバコを吸っているビジネスパーソンと子連れの夫婦が一緒にいるようなお店になってしまいます
それはお互いにとって居心地が悪いため、結局誰も来ないお店になってしまいます
たくさんの飲食店があって、選べるようになった今、「誰でもウェルカム」な飲食店では誰も集まってきません
「好きなことを仕事にする」でも、自己満足の仕事はできます
けれど、お客さんに価値を与える仕事をするのは難しいです
お金はお客さんに与えた価値の分もらえるので、多くの収入を得ることはできません
2つ目は「好きなこと」を続けていくことが時代の変化によって難しくなるパターンです
例えば、コロナウイルスなどの感染症によって飲食店の経営は非常に厳しくなります
そんな時、飲食店はどうすればいいのでしょうか?
自分が今やっている飲食店に固執するのではなく、「そもそも何のために飲食店をやっていたんだっけ?」という仕事の目的に立ち返ることが必要です
「安心」を届けたいと考えているのなら、そのために自分ができることは何なのかを考えなければいけません
「可能性」を届けたいと考えているのなら、そのために自分ができることは何かを考えなければいけません
もしかすると、それは「飲食店」とは別のことかも知れません
これは「自分の好きなことは飲食店だ!」としか考えていない人には難しいことです
次に何を知ればいいか分からなくなって、途方に暮れてしまうでしょう
あくまで「好きなこと」は手段でしかなく、固執してはいけないものだという事を分かっておきましょう
ですので、まずは「大事なこと」から生まれる「仕事の目的」から見つけていくのが「本当にやりたいこと」探しのルールです
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