転職先の上司からの圧力に萎縮し、「転職はギャンブルだ」と感じていた私。
「自分の人生は自分でコントロールしたい」「お金を稼ぐ力があれば支配から逃れられるかもしれない」――そんな思いから、副業を始めようと決意しました。
でも、何から手をつけていいのか分からず、現実逃避のように毎晩お酒を飲んでストレスを発散する日々。副業は結局、始められませんでした。
そんなとき出会ったのが、八木仁平さんの著書『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』。
自分を深く理解することで、本当に望んでいた働き方や生き方に気づかされました。
もし、あなたも周囲の顔色をうかがいながら、自分を押し殺して生きているのなら――。
この本は、そんなあなたの人生を変えるヒントになるかもしれません。
やりたいことがある人はエネルギーが自然と集中する

やりたいことがある人は、驚くほどの集中力と成長力を発揮します。
好きなことに没頭しているとき、人は自然と学び、努力と感じることなくスキルを吸収できるからです。
私自身、子どもの頃に家にあった恐竜図鑑に夢中になり、時間を忘れて1日中読んでいました。努力した覚えはありませんが、気づけば図鑑1冊を丸暗記していたほどです。
一方、学校の授業で詩を覚える時間は苦痛で、「なぜこんなに時間が長く感じるのか」と不思議に思っていました。今思えば、それは自分の興味と関係ないことを無理に覚えようとしていたからです。
このように、やりたいことに取り組んでいるとき、人は「フロー状態」と呼ばれる集中のピークに入り、充実感を得られると心理学でも言われています。
やりたいことを明確にすることで、自然と成長し、成果を生み出す「好循環ループ」が生まれます。これは人生を豊かにする本質的な考え方です。

やりたいことを起点にした学びと成長のサイクルは、以下のような好循環を生み出します:
- 好きなことだから自然と学ぶ
- 学んだことを人に提供し、感謝と報酬を得る
- 得た報酬をさらに学びに投資
- スキルが磨かれ、より高い価値を提供できるようになる
このような「好循環ループ」を回すことが、自分自身の内側に眠るエネルギーを引き出し、人生に深い充実感をもたらします。
自己理解メソッドの3本柱と2つの公式
「やりたいこと」だけでは、仕事にはなりません。
でも、**「本当にやりたいこと」**を見つけることができれば、それは価値ある仕事になります。
仕事とは、相手に価値を提供し、その対価として感謝やお金を受け取ることです。
「やりたいこと」や「好きなこと」だけでは、相手に価値を提供できず、報酬も得られません。
では、どうすれば「やりたいこと」を価値ある仕事に変えられるのでしょうか?
本書『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』では、論理的に「本当にやりたいこと」を見つける方法を自己理解メソッドとして紹介しています。
そのメソッドは、以下の3つのピースを明確にすることから始まります:
- 好きなこと(興味):興味を感じる分野(例:AI、医療、スポーツなど)
- 得意なこと(才能):無意識にできてしまうこと(例:人に気遣う、整理する、分析するなど)
- 大事なこと(価値観):どんな状態で生きていたいか(例:自由、成長、誠実など)
この3つの組み合わせから、次のような構図が成り立ちます:
- やりたいこと = 好きなこと × 得意なこと
- 本当にやりたいこと = やりたいこと × 大事なこと
この「本当にやりたいこと」を見つけることで、自分の内側から湧き出るエネルギーを活かし、価値ある仕事として相手に感謝され、報酬を得ることができるのです。
つまり、やりたいことを仕事にするには、「本当にやりたいこと」を明確にすることが鍵です。
そのために必要なのが、「自己理解メソッド」という論理的アプローチなのです。

自己理解で見つけた私の「本当にやりたいこと」
「本当にやりたいこと」は、自己理解を通じて明確にすることができます。
本書『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』では、ステップ形式のワークを進めていくだけで、自分の「本当にやりたいこと」が見つかるようになっています。
さらに、巻末にはフローチャートがあり、ゲーム感覚で進捗を確認しながら自己理解を深められる点も魅力です。
実際に私も本書を活用しながら、以下の3つのステップを通して自分の内面と向き合いました:
- 大事なこと(価値観)を見つける
- 得意なこと(才能)を見つける
- 好きなこと(興味)を見つける
このプロセスによって、自分がどんな価値観を大切にしているのか、どんな行動に自然と力を発揮しているのかが明確になり、「これが自分の軸だ」と自信を持てるようになりました。
このように、「本当にやりたいこと」は感覚ではなく論理的な自己理解の積み重ねによって見つかるものです。
ここからは、私自身が導き出した「本当にやりたいこと」をご紹介します。
「大事なこと」を見つける
「大事なこと」は5STEPで構成されています。
巻末にある「大事なこと(価値観)100リスト」を参考に、
『-work STEP1-5つの質問に答えて「価値観キーワード」を見つけ出す』に取り組みました。
私は得意にも関わるのですが、「投資回収を最大化したい」資質があります。簡単に言うと損をしたくないので、追加で巻末にある「大事なこと(価値観)を見つける30の質問」にも答えました。
平穏、調和、達成、自制、快適、戦略、仲間、公平、安心、発揮、夢中、自律、ミニマル、秩序、効率、自己確信、自由、成長、誠実、達成、好奇心、自信、目的、目標、自己効力、平穏、調和、貢献
28個の価値観が出てきました。
本書では15個以上を目安にしています。
出てきた価値観を似たもの同士グループに分けて5つの島を作ります。
私はmindMeister(マインドマイスター)というアプリを使ってまとめました。
制限はありますが、無料で使えるのでおすすめです。
まずは「目的と目標」や「自信と自己効力感」などほぼ同じ意味の価値観をまとめていきます。
近い意味の価値観をまとめて5つの島を作ります。
次にこの5つの島にまとまった価値観をランキング付けをします。
ピラミッドの一番下が土台の価値観で上に行くほど最終目的になります。


上記は実際に私がまとめたマインドマップと価値観ランキングです。
「シンプル」
以前の僕は持ち物が多く、部屋が乱雑でした。
着る服を選んだり、物を探す間にやる気がなくなり、
外出や自己研鑽できない状態で将来に漠然とした不安を抱えていました。
しかし、「両学長」「マコなり社長」のYouTubeを見て、
「服の制服化」「時短家電の導入」「NISAを始める」「物を減らして持ち物にこだわる」
こと始めることで生活も思考もシンプルになり、
シンプルな状態が自分にとって心地がいいことだと気づきました。
「自律」
僕は5人兄弟の下から2番目の次男です。父と兄が剣道をしていたので小学校までは剣道漬けの日々。
道具もお下がりがあるので物に困ったことはありませんでした。
小学校からバスケに興味を持ち始めて、中学ではバスケ部に入りました。
お下がりはないのでバッシュや部着を買ってもらう必要があるのですが、
母の機嫌を見ながら、慎重にお願いしていました。
友人から外出する機会も増えて、お小遣いをおねだりする時や門限があり、
息苦しさを感じていました。
高校ではバイトを初めて、自分で稼いだお金で誰におねだりすることもなく自分で好きな物変えて、
友人とも遊びに行けることが自由だと感じました。
自由になるには自律する力が必要だと感じました。
「夢中」
幼少期に当時放送していたTVアニメで「レツ&ゴー」を想像しながらミニカーでレースごっこをしたり、ドラゴンボールの悟空とトランクスの人形で戦いごっこを妄想しながらギリギリの戦いやレースを時間を忘れて楽しんでいました。
他にも恐竜図鑑やことわざの本を1冊分覚えたり、
小学校高学年では漫画にハマりました。
何かに夢中になると気がつくと夜になっていたり、夜が明けていたりして、よく母に怒られていました。
しかし、僕にとってはこの夢中なに慣れている時間が最高に充実していたことに気づきました。
「発揮」
僕は小学校1年生の頃に「ひらがな」が分からず、授業についていけないことで勉強に苦手意識がありました。
一人置いて行かれている焦りと寂しさもありました。
「ひらがな」を覚えたと思ったら次は「掛け算九九」。
次々と壁が立ちはだかって、授業時間は長く感じ、苦痛でした。
そんな中、小学生の間では勉強の苦手意識が拭えませんでした。
しかし、恐竜の図鑑を全て覚えたり、漫画のキャラや内容は全て覚えることができたし、
好きなバスケではヘトヘトになるまで努力できました。
自分の内側に膨大なエネルギーがあることを知っていたのでこれを活かせば成長できると感じていました。
なので、自分の才能を活かすことが僕にとって重要だと気づけました。
「誠実」
小学生の頃、学校でマンホールチルドレンやスモーキーマウンテンの存在を知り、
満足に食べることも清潔を保つこともできない子供達がいることに衝撃を受けました。
「世界がもし100人の村だったら」を見て日本がいかに恵まれているのかも知りました。
子供ながらに「僕がもし大金持ちになったら僕は少し裕福な生活ができればいいから残りのお金は全て寄付しよう」と思いました。
自分の裕福さを求める欲と自分では絶対に耐えることができない過酷な世界で自分より幼い子供たちが生活している状況をなんとかしたいという思いが両方あり、
なんとなく、自分に余裕があると他者対して誠実にいられたり、貢献できるようになるのかなと思いました。
その頃は幼いながら何かしようと毎週近所のゴミ拾いをして、ポイ捨ては絶対にしないと誓いました。
小学高学年になると友人と駄菓子さんに行く機会が多くなり、なんとかゴミをお家に持ち帰っていましたが、
ある日ゴミを持ち歩くことがめんどくさくなり、
初めて道にポイ捨てしたことを覚えています。
その時に自分の信念が折れるような感覚になりました。
その時のことを思い出すと自分に対しても他者に対しても誠実で貢献感を感じれる人でありたいと気づきました。
僕が過去の体験が価値観に結びつくと納得感が強くなります。
ここで見つけた価値観は自分の内側向くと人生の目的、
他者や社会に向くと仕事の目的になります。
次に「仕事の目的」になる価値観を見つけていきます。
具体的には、
「あなたがこれまで人に価値を提供しようとした経験はなんですか?」の質問に対して、10個の経験を思い出してください。
の質問に答えていきます。
私はこの質問だけでは難しかったので、
巻末になる「大事なこと(価値観)を見つける30の質問」中から★がついている質問に答えることで仕事の目的となる価値観キーワードを見つけました。
特に二人の息子や姪っ子を想像して価値を提供しようとした経験を参考にしました。
私が人によく伝えていることは「自律する力、自力をつけた方がいいよ」です。
なぜなら、自律する力がつくと束縛から解放されて自由になり、好きなことに時間が使えるからです。
冒頭でも話し通り、私は以前の職場で上司の顔色を窺って萎縮していた経験があります。
また、母が過保護で貧乏性だったため、
友達と駄菓子屋に行ってもお菓子を買えない、
映画に見にいけない、門限が厳しい、など息苦しく感じていました。
その経験から私は、安心感のある関わりから、目に進むためのきっかけを届ける人になりたいと思い、
『周囲の顔色をうかがい自分を押し殺して生きてきた人に対して、好奇心に従って、自分らしく自由に生きられるようになってほしい』
という「仕事の目的」が見つかりました。
「得意なこと」を見つける
まずは「-work-5つの質問に答えて「得意なこと」を見つけ出す」で質問に答えていきます。
家族や友人など他人に聞く必要がある項目や
成功体験・充実体験を8つの視点で答えていく質問があります。
また、巻末に「得意なこと(才能)を見つける30の質問」もあるので
取り組みやすいものから始めるのがいいと思います。
本書の続編である『一生ものの自信が手に入る自己理解メソッド 世界一やさしい「才能」の見つけ方』にも記載されていますが、私もストレングスファインダーを受けることを薦めします。
続編についてはまたの機会に解説します。
私のストレングスファインダーの結果をお見せします

質問に答えた結果とストレングスファインダーの資質を照らし合わせることで納得感が得られます。
また、巻末にある「得意なこと(才能)100リスト」を参考にすると言語化しやすいと思います
ここで見つけた自分の「得意なこと」と「得意なこと」を活かすために実践していることをお伝えします。
私は「目標が明確になるとエネルギーが湧く」「一つのことに集中する」「目標に向かってコツコツと積み重ねる」「思考や環境を整理して仕組み化する」「論理的に考える」という才能が見つかりました。
その才能を活かすために「目標・目的を明確に設定し、ロードマップやステップ形式などのフレームワークを活用する」ことを意識しています。
これはストレングスファインダーで言うと「目標思考、規律性、達成欲、分析思考」と繋がっています。
また、マルチタスクは避けるように徹底しています。
他にも「クオリティにこだわる」「意義のあることを成し遂げたい」「認められるためならいくらでも努力できる」「人の可能性に気づいて応援する」と言う才能を活かすためにブログやXで発信するときは「誰に対して何を伝えたいのか?」を明確に設定するように心がけています。
僕はよく、過去の自分や姪っ子に向けて発信するようにしています。
そうすることで気持ちがのするし、誰かに見られることを意識することでクオリティにこだわり、努力できます。
ただ、承認欲求が人よりも強いのでそこは上手く付き合っていく必要があります。
今後の課題ですね。
人間関係においては「誰に負担が偏るのが嫌」な性格です。なので波風を立てないように調和をとることが得意なのですが、自分の意見を押し殺してしまう傾向になるので「自分も相手も大切にし、率直に意見が言えるようになる」ことが今後の目標です。
「人に寄り添う」「相手がどう感じているのか考慮する」など共感性も強いため、僕自身「なんで察してくれないの?」とイラっとすることがあります。
今では相手に「察すること」を期待せず、言葉にして共有することを意識しています。
ストレングスファインダーの資質で言うと「調和性、親密性、共感性」と繋がっています。
僕は仕事で活用する「得意なこと」を
「相手を深く理解し、その思考と感情を整理したうえで、相手にとって納得のいく目標を設定する」としています。
「好きなこと」を見つける
「好きなこと」も5つの質問に答えることで見つけていきます。
また、巻末にある「好きなことを見つける30の質問」「好きなこと100リスト」を参考にしました。
workをやりながらも最初はあまりピンときていませんでした。質問を読んで、頭に思い浮かんだものや少しでも興味があるものを書き出しました。
- アクション
- 恐竜
- 哲学
- 物作り
- カードゲーム
- 睡眠
- ボードゲーム
- 脱毛
- 瞑想
- 自己理解
- バスケ
- コミュニケーション
- 心理学
- ミニマリスト
- おつまみ
- 読書
- キャンプ
- ボクシング
- 剣道
- 合気道
- サバゲー
- パルクール
たくさんの興味があるものが出てきました。
まとまりがないのでカテゴリーに分けてみました。
大カテゴリー | 小カテゴリー |
心理 | ・哲学 ・自己理解 ・コミュニケーション |
スポーツ | ・アクション ・カードゲーム ・ボードゲーム ・バスケ ・ボクシング ・剣道 ・サバゲー パルクール |
健康・暮らし | ・睡眠 ・脱毛 ・瞑想 ・ミニマリスト ・おつまみ ・キャンプ ・読書 |
出てきた「好きなこと」の中から「仕事の目的(自律):周囲の顔色をうかがい自分を押し殺して生きてきた人に対して、好奇心に従って、自分らしく自由に生きられるようになってほしい」と言う思いを乗せれる「自己理解」「コミュニケーション」「読書」を選びました。
私の自己理解のまとめと「本当にやりたいこと」
【価値観ランキング】

【仕事の目的】
自律:『周囲の顔色をうかがい自分を押し殺して生きてきた人に対して、好奇心に従って、自分らしく自由に生きられるようになってほしい』
【得意なこと】
「相手を深く理解し、その思考と感情を整理したうえで、相手にとって納得のいく目標を設定する」
【好きなこと】
「自己理解」「コミュニケーション」「読書」
【本当にやりたいこと】
自己理解を通じて、相手の思考や感情に深く寄り添い、
本人にとって納得のいく目標を一緒に見つけていく。
そのプロセスを通して、好奇心のままに、自分らしく自由に生きる人を増やしたい。
自己理解をする方法
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「やりたいことがわからない」と悩んでいる人は、自己理解プログラムを受けることで、自分らしい生き方を見つけられる可能性があります。
このプログラムでは、ステップ形式でワークに取り組むことで、論理的に自己理解を深められるよう設計されています。さらに、週1回のコーチングやLINE相談があるため、1人で悩まずに進められる点も安心です。
私自身も実際にこのプログラムを受講しました。
当初はワークが難しく感じることもありましたが、コーチのサポートのおかげで継続できました。料金は33万円で、3ヶ月間、毎日1時間自己理解に取り組むのが条件でした。
最終的に「やりたいこと」が明確になり、人生の軸がはっきりしたと実感しています。
なお、無料相談を通じて納得してから申し込む形なので、押し売りされることはありません。
このプログラムは人生の早い段階で受けることで、時間とエネルギーの投資対効果が大きくなります。興味がある方は、まずは無料相談を受けてみることをおすすめします。

終わりに
「本当にやりたいこと」は、誰でも論理的に見つけることができます。
本書では、「好きなこと」「得意なこと」「大事なこと」という3つのピースを掛け合わせることで、感覚ではなく、明確なプロセスを通じて自分の軸を見つけられるようになっています。
実際に私もワークに取り組み、さらに自己理解プログラムにも参加しました。
その中で、「没頭すること」「達成感を得ること」に大きな幸福を感じるタイプだと気づけました。
また、人とのつながりに対して深い欲求があることや、孤独を感じやすい一面も再認識しました。
こうして見つけた「本当にやりたいこと」は、私にとって“人とつながりながら、自分の情熱を発揮すること”。
これからはその喜びを感じるために、ブログを通して情報発信を続けていきたいと思います。
引き続き、ご愛読いただけたら嬉しいです。
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